人望は人徳が作る、朱子『近思録』から、人望得るに不可欠の「徳」とは何か

「伊川(いせん)先生曰く、学を以て聖人に至るの道なり。聖人学びて至るべきか。曰く、然り」聖人は徳と一体化したような人だから、普通の能力とは別で、それを超える異質な能力を持つ人である。では、学ぶことによってそのような人になれるのか、「曰く、然り」で、誰でもなれるのである。

ということは、自ら人望のある人に、「学ぶこと」によってなれるということだから、「人徳がない」とか、「人望がない」と言われる人も、それは決して生まれながらの性格や性質によるのでなく、このことを学ばず、したがって習得していないに過ぎない。

普通、学ぶといえば知識を習得することだが、知識の獲得がある能力になるということは誰でも知っている。

工科に学べば技術家の能力を獲得し、法科に学べば法律の能力を獲得する。それと同じように「徳科」に学べば「徳」という異質の能力を獲得できる。だから「人望がない」は、けっして「宿命」でない。それは学べばよいのである。

「喜・怒・哀・懼れ・愛・悪・欲」の七情を抑制する

これを抑制しないで野放しにしておくと、人間の本性が傷つけられる。

そこで覚者は、七情を抑制して中庸を保つように心がけ、自らの心を正し、その本性を全うする。ところが愚者は、七情を抑制することを知らず、七情にまかせて行動し、ついに邪僻(よこしま)に陥り、本性をしばって、ついにはこれを亡ぼしてしまう。

徳ある人を目指すなら、ここが、学びの第一歩になる。

「具体的中間目標は、九徳である」「九徳最も好まし」

  • 1・寛大だが、しまりがある
  • 2・柔和だが、事が処理できる
  • 3・まじめだが、ていねいで、つっけんどんでない
  • 4・事を治める能力があるが、慎み深い
  • 5・おとなしいが、内が強い
  • 6・正直・率直だが、温和
  • 7・おおまかだが、しっかりしている
  • 8・剛健だが、内も充実
  • 9・強勇だが、正義(ただ)しい

「十八不徳」これでは人間失格のようなもので、人望を完全に喪失してしまう

  • 1・こせこせうるさい、くせにしまりがない
  • 2・とげとげしいくせに、何も処理できない
  • 3・不まじめなくせに、尊大で、とっつきにくい
  • 4・事を治める能力がないくせに、態度だけ高飛車である
  • 5・粗暴なくせに、気が弱く、芯がない
  • 6・率直にものを言わないくせに、内心は冷酷である
  • 7・何もかも干渉するくせに、何もつかんでない
  • 8・見たところ弱々しくて、内も空っぽ
  • 9・気の小さいくせに、こそこそ悪事を働き、無茶をする
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真山壮

真山壮

株式会社プレミアバンク 代表取締役 兼 CEO真山壮オフィシャルブログ
学生時代に投資に興味を持ち、株、デリバティブ取引、外貨預金、F X取引など様々な投資を体験。その後海外ファンドを中心とした海外投 資と出会い、2004 年から前職の独立投資会社で投資業務、コンサル ティング業務に従事。そこで出会った様々な人、仲間と共に2010 年に 株式会社プレミアバンク創業。2016 年からは自身が代表取締役兼CEO を務める、株式会社プレミアバンクで定期的に資産運用セミナーを開 催。自身の経験を生かした海外投資の知識やノウハウで、個人投資家 をサポートしている。

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